睡眠障害と不眠症の違いは?

睡眠障害と不眠症の違いは?

「睡眠障害」と「不眠症」はどう違うのでしょうか。
名前が違うだけだと思っていませんか?
実際、眠れない状態を指して「不眠症」という言葉を使う方も多くいます。
でもじつはこの二つの言葉は、似ているようで違うんです。

睡眠障害と不眠症の違い

簡単に説明すると、睡眠障害は睡眠に関する様々な症状のことで、不眠症はそのうちの一つです。
睡眠障害とは、睡眠に関して問題を抱えている状態を指します。

つまり睡眠障害といっても不眠症とは限らないわけですね。
たとえば、眠りすぎる・睡眠時無呼吸なども含まれます。

日本では約2割の方が眠れないと感じているため、不眠症という言葉が一般的になりましたが、眠れなくて困っていても、それは不眠症ではなく別の症状であることもあります。

自分の抱えている悩みがどの障害に当てはまるのか、しっかりチェックしておきましょう。

睡眠障害の分類は大きくわけて7つ

<不眠症>

睡眠障害の中でも最も症状が多いのが不眠症です。
寝付けない・すぐに目が覚める・早朝に目が覚める・眠りが浅いなどの状態が続き、体調不良を引き起こしている状態です。

日本では5人に1人がこのような不眠の症状で悩んでいるといわれています。
小児期や青年期にはまれですが、20〜30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。
不眠症はさらに以下の4つに分類できます。

・入眠障害 … とこについても30分〜1時間以上眠りにつけない。
・中途覚醒 … いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める
・熟眠障害 … 眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。
・早期覚醒 … 希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。

<睡眠関連呼吸障害>

近年急増している症状で、有名なものでは「睡眠時無呼吸症候群」があります。
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まってしまう症状で、中年の男性に多く、日本では約300万人いると言われています。

<過眠症>

過眠症は、夜眠れているにも関わらず、日中に強い眠気を感じてしまう症状です。
有名なものに「ナルコレプシー」があります。

<概日リズム睡眠障害>

概日リズムとは、約1日の周期を持つ睡眠・覚醒のリズムのことです。
じつは私達の体の周期は1日24時間ではなく25時間程度だと言われています。
この1時間のズレは体内時計によって調整されていますが、概日リズム睡眠障害になると、このリズムの調整を行うことができなくなってしまいます。

自覚症状としては、朝目覚めることがなかなかできない、などです。
そのため、学校や会社に遅刻してしまうなどの社会的な問題が生じてきます。

<睡眠時随伴症>

睡眠時随伴症は、睡眠中に何らかの行動を起こしてしまう症状です。
この症状は、レム睡眠・ノンレム睡眠どちらでも起こりえます。

深い眠りの状態であるノンレム睡眠中では基本的に夢を見ることはありません。
この状態で起こる症状としては「夢遊病」があります。
眠っているのに動き回ったり、座り込んだりする症状で、小さい子どもに多くみられます。

これに対して、レム睡眠中に起こる睡眠時随伴症もあります。
夢などを見ている状態でもありますが、それと同様のことが体に反応として起こります。
たとえば、夢の中で大きな声で叫んでいるとします。
その際に、実際に大きな声で叫んでいるという、夢とリンクした症状があらわれます。

<睡眠関連運動障害>

「周期性四肢運動障害」「むずむず脚症候群」などがあります。
むずむず脚症候群は、足にかゆみ・しびれ・痛み・だるさなどの症状があらわれ、寝付くことが難しい状態になります。
周期性四肢運動障害では、手足がピクピクと動いてしまい、睡眠が妨げられてしまいます。

<そのほかの睡眠障害>

上記6つの分類以外の症状によって眠れない状態を合わせています。

自分はどの症状なのか知っておこう

このように、睡眠障害にはさまざまな種類があり、睡眠に関する病気の全般を指す言葉です。
眠れなくて困っている人はまず不眠症ではないかと疑うかもしれませんが、眠れない=不眠症というわけではありません。

たとえば、夜勤などの仕事をしていて眠れなくなった場合には、不眠症というよりも概日リズム睡眠障害の可能性が高かったりするのです。

また、不眠症の中でも大きくわけて4つの種類に分けることができます。
睡眠で困っている方はまず、自分がどの症状に位置するのかしっかり把握することから始めましょう。
それによって、対策方法は大きく変わってくるからです。

自分で判断できない場合は、睡眠外来など睡眠障害を専門としている病院を一度受診してみてはいかがでしょうか。
睡眠障害は治療が遅れていくと、睡眠の病気だけでなく精神的な病気も同時に併発する可能性があります。
なるべく早く対策していく必要があるのです。

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